「AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書」を読んだ。
なぜクラウドなのかから丁寧に説明されており、また各AWSサービスについても図や事例を挟んで丁寧に説明されていた。
IoTについてここまで丁寧に解説されている本を初めて読んだ気がする。良書だった。
知らなかったことのメモ。
・クラウドを構築するOSSにEucalyptus(ユーカリプタス)やOpenStackがある。
・クラウドは近年DXを実現するための技術の側面として取り上げられることがある。DXはデータの収集、蓄積、分析、活用によって新たな価値を生み出す。例えばUberの配車サービスはGPS情報の収集と活用であり、クラウドと相性が良い。
・AWS WaveLength:電気通信事業者のデータセンター内にサービスを展開する。
・AWS EMP for Windows Server:サポートが切れて動作しなくなったアプリケーションを新しいWindows Serverへ移行するサービス。
・Amazon VPC IP Address Manager:VPCのIPアドレス割り当てや監査、モニタリングができるサービス。
・AWS Elastic Disaster Recovery:既存環境に影響を与えず、サーバやデータベースをレプリケーションするサービス。
・Amazon AppFlow:SaaSアプリケーションとS3やRedshiftなどとデータ連携するサービス。
・AWS App2Container:JavaおよびASP.NETアプリケーションのアプリケーションをコンテナ化するコマンドラインツール。
・AWS Data Exchange:サードパーティから提供されるデータをS3へ取り込めるサービス。
・AWS Chatbot:SlackやChimeへのアラート通知やコマンド発行など、AWSサービスと相互に連携するエージェントサービス。
・インターネットゲートウェイはAZで冗長化されており、通信量が増えるとスケールする。
・VPCエンドポイントのインターフェイス型はPrivateLinkで実装されているらしい。
・NLBは固定のIPアドレスが維持されたまま通信量によって動的にスケールされる。
・ハードウェアインスタンスを専有するためには、専有ハードウェアインスタンスと専有ホストがある。専有ハードウェアインスタンスは別アカウントのEC2インスタンスが同じサーバ上で起動しないことを保証する。専有ホストは物理サーバが固定され、同じ物理サーバに同じアカウントのインスタンスを起動させることが可能。
https://qiita.com/miyuki_samitani/items/b1ab1b1e8ce759636fb2
・Pulumi:オープンソースのクラウド基盤構築ツール。(Terraformと似た役割を持つらしい)
・Taskcat:CloudFormationテンプレートをテストするOSSツール。
・SNSにはリトライポリシーがあり、例えばSubscriberがEメールであれば6時間以上最大50回のリトライを実施する。
・SNSはPush型、SQSはPull型でそれぞれSubscriberやConsumerがデータを取得する。
・API GatewayでHTTP APIはREST APIより機能は少ないがOpenID Connect/OAuth 2.0認証をサポートするなどREST APIにない機能もある。ただHTTP APIはWAFやX-Rayが利用できない。
・API Gatewayではスロットリングという仕組みがあり、クライアントのアクセス量やステージなどに制限をかけることができ、それを越えると 429 Too Many Requests を返却する。
・継続的インテグレーションとはリポジトリの更新を検知し、静的解析やテストなどでバグを早期発見してソフトウェアの品質を高める手法。静的解析ツールにはSonarQubeなどがある。
・CodeBuildLocalというソフトウェアでbuildspec.ymlの挙動をローカルで確認できる。
・データアナリティクスの実例として、あきんどスシローでは皿にICタグを取り付けて、皿の取られた時間や種類、場所などをデータ分析することで店舗の需要を予測し、その結果として商品廃棄率を75%削減した。
・AWS CLI v2 は pythonが内包されているため、インストール環境にpythonをインストールする必要はない。
・AWS CLI v2 はAuto-prompt機能があり、コマンドに –cli-auto-prompt をつけることでガイドが表示される。